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TAKASHI BLOG

世界を変えたレコード展

Written by Takashi Yamanaka

グランフロント大阪で開催されていた展示イベント「世界を変えたレコード展」へ行ってきた。入場料無料だったので、正直あまり演出等には期待していなかったけどとんでもない。

今回はちょっと熱が入ってるんで長めです(笑)

まず入り口がこちら。

レコードの中心が展示会場の入口。
入るやいなやニクい演出に心躍らせる。

ここからは実際の展示順に沿ってご紹介。

Truck1

プロローグ

各名盤レコード毎に次々とプロジェクターから著名な方々のコメントが浮かび出されていた。今は亡きアップルの創始者スティーブ・ジョブズもビートルズからビジネスモデルを真似たというコメントや、日本のアーティストの矢沢永吉さんや布袋寅泰さんも影響を受けたミュージシャンについてのコメントが映し出されていた。

僕が敬愛してやまないピーター・バラカンさんも。

12歳に聴きはじめたボブ・ディランからまず正義感を学びました。世界の見方はそれでかなり変わったと思います。21世紀の今こそ正義感が不可欠で、年齢を問わず彼の音楽を皆に紹介したい。

以前、ボブ・ディランの何かにまつわる取材の時に綴っておられた一文が映し出されていた。

Truck2

ミュージッククロニクル

メンフィスサウンドやソウルを語る上で欠かせないオーティス・レディング!そのサウンドを支えたのがブッカーT& THE MG’S

オーティスは飛行機墜落事故で、26歳の若さで帰らぬ人に。そして皮肉にも事故の数日前に録音された名曲「ドック・オブ・ザ・ベイ」は、初のR&B、ポップ両チャート1位となり、オーティスの代表曲として今なお多くのミュージシャンによって歌い継がれています。

二年前に亡くなってしまった伝説の巨匠 B.B.KING
ショーウィンドウに飾られたGibson 335 を物欲しそうにへばり付いて見る黒人の少年。見えづらいですが手前の道路の陰にはBBと思わしきギターを持った人影が。

非常に胸打つジャケットです。

僕が初めてボブ・ディランを聞いたのは中学三年生の夏だった。歌詞の内容もろくにわからなかったんだけど邦題「風に吹かれて」が好きでよく聴いていた。あのメロディラインがはっきりしない(いい意味で)喋っているような歌い方がどうにも心地よくて「時代は変わる」と交互によく聴いていた。

公民権運動等が盛んだった時代…

僕は歴史の教科書なんてホントに苦手で読まなかった。だけど彼らの音楽を通して「歴史」を勉強する機会を与えてもらった。

それはきっとテストで良い点が取れる、体系だった枠組みの歴史よりも「人の想い」の部分から掘り下げた歴史が知りたかったからだと思う。

アメリカ大陸に連れて来られてからずっと虐げられてきた黒人の差別問題。ネイティブインディアンの迫害問題。サンフランシスコで生まれたヒッピームーブメントの背景にある泥沼化していたベトナム戦争等。

そしてそこには常に「歌」があり、少数派と呼ばた人たちがいつの時代も歴史を動かしてきた。

ニール・ヤング。

オハイオ州で反戦デモに参加していた学生4人を州兵が突然射殺したことへの怒りから生まれた「OHIO」

この曲も随分昔にCDのライナーノーツで読んで知っていたけど、実際の写真を見たのは初めてだった。これも教科書には載ることのない悲惨な事件のひとつではないだろうか。

時系列で見えるヒット曲と世界のできごと

フロアには一面に西暦が刻まれ「日本と海外のヒット曲」と「世界のできごと」を時系列に沿って見ることができる。

このフロアも本当に分かりやすくデザインされており、洋楽にさほど興味の無い方でも結構楽しめる内容に企画を組まれてあるのが素晴らしい。

先日さざなみ古書店さんで購入した「20世紀のアメリカのポスター」で掲載されていた、オリジナルも展示されていて一人でシャッターを切りまくる。

ジェスロ・タルのしかけ絵本(笑)そういえば映画「ロード・オブ・ドッグタウン」でジェイ・アダムスの母親が着ていた黄色いロックTEEはこのジェスロ・タルだったな。

ジョンのレコードに入っていた付属の資料もあったり…

映画のフィルムをイメージしてデザインされた若かれし頃のエリック・クラプトンがいたクリームのレコード。

アースアンドファイアに至ってはマッチケースになっている。12インチという限られた規格の中で「何か面白いデザインを」という想いが伝わってくる。

Truck3

ジャケットアートギャラリー

アートギャラリーではポップアートの巨匠”アンディ・ウォーホル”(偶然にもこの日僕が着ていたTEEシャツにウォーホルの顔がシルクスクリーンでプリントされていますが(笑))をはじめ写真界を代表する名高い面々が手がけた代表作のほか”ジャケ買い”という言葉とともに音楽ファンの間で人気の高い150タイトルが展示されていた。

エルヴィス、ジミ・ヘンドリックス、ストーンズ、ボブ・ディラン、クリーム、グレイトフル・デッド、ザ・バンドなど名盤中の名盤が壁一面に並べられてあり、もうここは”ヨダレもの”だった。

Truck4

金沢工業大学PMC

実はこの展示資料はすべて金沢工業大学が貸し出しているもの。なにやら調べてみるとこのPMC(ポピュラーミュージックコレクション)はアナログレコードが持つ、ジャケットの芸術性と技術や文化の関係に価値を見出し、学生の感性を刺激するという大きな役割を持って開設さてたのだとか。

で資料のソースもと(出どころ)はなんと、約1500名の方からの寄贈からなっているというから驚き!!しかも展示会場では、実際に寄贈者からのお手紙も一緒に展示されていて「一枚のレコード」に対する想いを汲み取ることができる。

「情熱」で人が動くとてもいい例だと思う。今回これが一番勉強になった。

本当にやりたい!という想いがあればやっぱり「お金」よりも「情熱」を持っている人が形にでき、そしてその冷めやらぬ「情熱」があるからこそ継続性のあるものを生み出せると僕は思う。

この様なお手紙が他にも数多く展示されていた。感謝です。

さて、おなたのお気に入りの1枚は見つかりましたか?「あっこれ持ってる!」とか「懐かしい〜」と思ったものもあったかもしれませんね。

僕のお気に入りの1枚はこれです。

THE BAND THE LAST WALTS

デジタル世代の僕にとって、冗談抜きで2,000回以上聴いているこのTHE BANDの名盤「ラストワルツ」のアルバムもアナログ盤で手にとったのは初めてで。思わず記念に一枚。

アクセス

グランフロント大阪北館 ナレッジキャピタル イベントラボ
※ご入場の際は、北館1Fカフェラボ横の直通エスカレーターをご利用ください。
大阪府大阪市北区大深町3-1

2017年6月21日(水)〜 7月23日(日)
午前11時~午後7時まで(入場は閉場の30分前まで)
入場無料

気になった方はお早めに。音楽好きの方、一見の価値有りです。

 

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