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TAKASHI BLOG

「付加価値」を一緒につくりませんか?

Written by Takashi Yamanaka

「はじめてなのに、なぜか懐かしい。」

というコンセプトを元にブランディングされてきた「大分むぎ焼酎二階堂」のCM。

おそらくこのCMをはじめて見たのは小学生の時か。

二階堂という焼酎

わずか30秒なのにも関わらず、これほどまでに心の琴線に触れるCMを僕は他に知らない。

原料や製法が云々…という説明は一切なく、九州という「地域」にフォーカスし、その情景を哀愁漂うBGMに乗せて表現する。

照り返す日差しのを表現する空気感や、ひまわりの目の覚める「黄色」からどこか物悲しい彼岸花の「」など、季節の変わっていく情景を「焼酎」というCMに詰め込んだ傑作。

いつ見ても印象に残る

制作されてから、シーズン毎にテーマを変え、数十種類のバリエーションを制作されてきた。

3年ほど前に、ふと「こんな日本人のDNAを刺激するCMってどこの代理店が作ってるんだろう」と疑問に思い、CM制作会社を調べてみた。

すると、株式会社大広という名前が出てきた。

この株式会社大広という会社は博報堂DYグループの主要なグループ会社だった。

この事実を知り、うーん。思わず納得してしまった。

クリエイターを輩出する企業

博報堂とは日本の有名な広告代理店。大貫卓也さんをはじめ、佐藤可士和さんなど輩出している。

広告業界の中では一流の中の人間が集合する実力派の企業。

特に大貫卓也さんの有名な作品にはあのJリーグのロゴや、ソフトバンクのロゴなど誰もが知っている作品を作られている。

佐藤可士和さんも楽天のロゴや、ユニクロのロゴ、ツタヤのTポイントなど知らない人はまず居ない企業のディレクションを手がけている。

まず、このディレクターたちの技量はさることながら、考える時間が途方もなさすぎる。

これからの時代に必要不可欠なもの

例えば、案件によりけりだとは思うけど、佐藤可士和さんなどは企業の「社員」の方と同じようにクライアント先に出社し、問題点を洗い出したり埋もれている武器を見つけ、デザインする。つまり「こんな感じ」や「こういう雰囲気」でGOをかけることが一切ない。

全てにおいて理由があり、それらを決める定義がしっかりとある。

以前に書いたブログ記事 移りゆく未来、人工知能で見えてくる「今」と「これから」その2で書いた、これから求められるものは、言われたものをただ作るのではなく「サービス自体の提案が必要になってきている。」という事。

これから製作者に求められるものは、技術だけじゃなくて「提案力」のウエイトの方が遥かに重いと思う。

単発のイベントで苦しまないために。

例えば、こだわりは持っていているけど集客に困っている店舗があったとして、一人でも多く来店数を上げるために何とかしたい。

よくあるケースは単発的なSALEやイベントで一時的な集客率を上げる方法。

単発的なSALEやイベントで人寄せても一時の盛り上がりはあっても、その瞬間頼みの息継しなきゃいけない経営は大変。それより、他店には無い本来の「武器」をしっかり見つけて、デザインしてoutputする。
多くの場合、こっちが先。
その後に、初めてイベントなどの企画で集客したほうが「価値」を知ってもらって来店してもらえるから、最終的に 集客率×売上単価 で見たときに大きな開きが出る。

一時の売上欲しさに、本来、下げなくていい料金を下げてしまって結果、集客まで減ってしまっては本末転倒だ。

残念ながら、価値とは本来の売値から「下げる」ことによって「価値が上がる」ことは100%無い。

結果を出すまでに時間はかかる。

あの二階堂だってそうだったはず。

でもほとんどの場合、 その時点で企業や店舗の「やりたいこと」がもっとはっきり見えるし、それは一度掲げるとブレるものではないから、簡単に翻らない。
何より、そこで働く従業員の人たちのモチベーションが違ってくる。

「付加価値」を一緒につくりませんか。

お店の方向性がはっきりしないから、当たり前だけどそこで働いている人は、どこに向いて走っていいのか分からない。

だからこそ、働くみんなにも「いまここです。」「次はここに向かいます。」

って目指すゴールの描かれたマップ渡されたら、今まで「サボってた人」もスイッチが入ったように「何か他にやることありますか?」と自発的に動く。
結果、生産性が上がり、数字に跳ね返ってくる。

僕はそれが企業のあるべき姿だと本気で思う。

そして企業や店舗が求める「付加価値」ってヤツじゃないかな。

その形のない「付加価値」をデザインすることが僕の仕事だと思っている。

 

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