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TAKASHI BLOG

一蹴した話。

Written by Takashi Yamanaka

先日、後輩が「残業代が支払われなくて困ってます。」と相談を受けた。

俗に言うブラック企業というやつらしい。

ここで記すケースはあくまでアルバイトや派遣ではなく正社員雇用の話。

よく「サービス残業くらい当たり前だ」とか「売上も上がっていないのに、残業代なんて出るわけがないだろ」もしくは「好きでこの仕事やってるんだろ。文句言うな」的な事をいう人が特に零細企業や小企業に多い。

正直こういう言葉を発する経営者の心理が理解できない。

そしておまけに「俺が起業した時は休みも無かった」とか「3日間会社で寝泊まりして働いた」というのも聞く。だからあなた達社員も働け、という。

成り立たない経営

でも結論から言ってしまうと、「残念ながら社員はあなた達、経営者ではない。」

で、もっと言うと社員に払うお金と覚悟が無いんだったらそもそも人なんて雇うなよ。って思う。という意見を後輩を通じて一蹴した。

これ、僕からすると「当たり前」だ。

「それじゃ会社として成り立たないじゃないか!!」といわれそうだけど…

「そうなんです。」と僕は思う。

「成り立たない商売を、ただただ延々と無理やり続けているんです。」それがブラック企業というやつじゃないだろうか。基本的にこういう企業は社員はおろか誰も幸せになれない。

経営者は常に責任を問われる。何故ならばそれは「経営者」だからだ。

雇われているのとは違うということのリスクが付きまとう。それが近年「雇用」というものがあまりにも軽視されてきていると僕は感じている。

例外もある

僕の場合は幸いにも?前職のIT会社では残業させてくれなかった。定時に仕事を終えて、皆が帰ってからも自分のスキルアップのために、参考書を読み、プログラミングコードなどを覚えようと必死だった。美容師の営業後のマネキンカットみたいなものだ。自分が好きでやってる。それと同じだ。

そんな時「残業代なんてでないんだから早く帰れよ。」と社長の一言。

何度もあった。

その時は「はい」とはいうもののそれからしばらくはPCの電源を落とすこともなくコードを書いていた。

定時まで働いて帰りたければ帰ればいい。残業代なんてでなくてもそれを承知で残るのは社員の勝手だと思う。これは僕が単純におかしいのかもしれないが、当時を振り返ればただやりたいから「残業代」がでなくてもスキルアップのために時間を投資したんだと思う。

とても身勝手な考え方だけど、僕からするとさっさと切り上げて、家に帰ってまたPC立ち上げて、さっきまで会社のPCの前で没頭していた分と同じ熱量にもっていくまでに時間が掛かるし「作業面」でいうと非効率だと思っていたから。

それからまた社長が来るわけだ。「まだやっているのか」と。(笑)

食い逃げと同じ

残業代を払わない。手当もつかない休日出勤を強制させる。それは例えるなら吉野家に行ってつゆだくの牛丼を食って金を払わずに退店していることと同じだ。

そして定員さんにひきとめられ「お客さま、困ります。お代を払っていただかないと」という言葉に対し「腹減ってたんだからしょうがないじゃないか。牛丼代(残業代)を払うお金が無いんだから」と言っているのと同じだ。

こんなおかしな事が曲がり通るとでも思うのだろうか。

吉野家は牛丼を提供する対価としてお金をもらう。

社員は仕事をしてその対価としてお金をもらう。

もっとも、お金が流れる構図に関してはこれに変わりはない。

フェアにいこう

そして「売上が上がらない」という事を理由に社員にサービス残業を強制しているような会社はそもそも「提供しているサービス(商品)」の市場が変化している事に気づかず古いやり方のまま経営しているという事に気づくべきだと思う。

そして事業計画書やワークフローを見なおしたほうがいい。

偉そうに言うわけではないけど、そんなサービス残業を強制させなければいけなかったり、社員からそんな不平不満の声が出てくるということは、会社のどこかの「歯車」がおかしいいからだ。

社員もそんなところでガマンする必要なんてどこにもありゃしない。

人を雇った瞬間に人件費という名のランニングコストがかかってくるわけで。採算ベースに乗っけるまでなんか社員の努力云々の前に経営者の実力が問われると僕は思う。

イヤなら自分がすればいい

お茶入れ係も、コピーをとる人も「君たちの給料はな…」と経営者サイドの人間が無駄口を叩く暇があるなら自分がやればいいと僕は思う。

そんな雇う前からわかっている話をしかも雇った本人に対してわざわざするなんて意味のないことだ。

そんな奴隷じゃないんだから、もっとフェアにいかないと。

そしてもうひとつ、腹の立つ話。

うちの会社は出来ない奴らばっかりだ。という社長がいる。その社長はエリートを雇って、会社の一気に売上を上げたいような。

仕事も即戦力になる真のエリートとは、その会社が募集をかけている求人などの手合には居ない。

これも例えるなら淡水の琵琶湖に来て「マグロ釣ってやる〜!!」って意気込んでいるのと同じじゃないだろうか。どう転んだって奇跡はおきやしない。

エリート社員のを懇願する前にもっと会社としての「レベル」を上げないと。

ここで先に記した食い逃げの件、「給料泥棒の人はどうするだ」という声を聞くんだけど、これも残念ながら「給料泥棒社員」を雇ったのは他の誰でもないその会社であることがわかる。

つまり「給料泥棒め」なんて言っている会社は、外部に対して自分の人を見る目が著しくかけていることを露呈しているに過ぎない。面接して人選するということも経営者に必要な能力の一つだと思ではないだろうか。

まぁ何が言いたいかっていうと、人を雇うってことをもうちょっと【真面目】に考えたら?って思うっていう話。

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